「zzr0831号」…今や「通勤快速」の代名詞。

両サイドについているパニアケースも、洗濯が必要になった柔道着を運ぶ入れ物。

「ツーリングに行きてぇ！」…想い果たせず、結局今年もというか、フォトアルバムをたどると、９８年に奥尻島に行ったのが最後。

'98…まだまだ南西沖地震の傷跡が生々しかった。

しかも、宿の予約ナシの上陸だった。

＜なにしろこの頃は、朝起きてどこ行くか決めて、「気がついたら盛岡！」…だったみたいな「お気楽」だった。この先は何が起こるかわからないという、「ロールプレーイングツーリング」が最高に楽しかった。＞

…奥尻を発ち、フェリーで瀬棚に再び着き、意味もなく「右」に進み、江差や松前を経由して渡島半島を回った。

なまらひどい暴風雨のため、随所で道路が決壊し、

バイクも傾いたまま直進しているが、何とも言えぬ充実感があった。

しかし日も暮れ、しかもどこの宿も断られ、鹿部の旅館がようやくOKしてくれた。

なんという偶然!!、わずか２週間前に全道大会で来た町だ。
宿の女将から「ウチの息子も昔、柔道で全道に出たんだよ！」なんて話を聞いた記憶も鮮明だ。


嵐のあとの空気がますます好きになったのはこの時だ。

初めて手にしたデジカメ（finepix700）の、１５０万画素の画像も懐かしい。

恒例ツーリングがそうではなくなって久しいが、代わりに全中大会を通じての、貴重で稀なロールプレーイングが今かなう。