転勤し、2年生からの担任は外様だと思う。
入試が終わり、少し遊んでやろうかと。
ところが、下級生の授業が満杯で、卒業式練習すらまったく顔出せず。
「先生のクラスかわいそうだね」と、他のクラスの子の言葉がグサリ。
それでも、非常に落ち着いた雰囲気で迎えた卒業。
担任のくせに何もできなかったせめてめの罪滅ぼし。
"旅立ちの朝 (みなちゅうかわら版)"
前日は夜まで、2年間撮り貯めた数千枚のうちの数百枚を、階の窓中に貼ってやった。
我ながら珍しく、最後の学活では上手くしゃべれんかった。
ありきたりのことしかしゃべれんかった。
「一生、生きろ」とは語った。
この先、いよいよ辛くてダメかと思ったら…とりあえず電話くらいは寄こせ。
「…止めないよ。でも今忙しいから
明日また連絡くれという」だろうなと。
(そして「明日」を繰り返す)
いよいよと来たら、「わかったわかった。最期に飯でも奢ろう」
お前きっと「こんな辛いの死んじゃう」…というべな。
辛いと辛い(からいとつらい)…同じ文字だが。
偶然にも、今朝の北海道新聞に、そのとき話題にした
鎌田茜の記事があった。
それを読んだ教え子が今朝驚いて、なにか思ってくれたら教え子の茜も嬉しかろう。
「
ヤケクソという一番身近な悪魔」とこれから
渡り合うための武器を茜がばらまいてくれたんだろう。