仕事始め。
(昼食、とある二郎系ラーメン店)
(ケンカ四つに組んでいざ試合開始みたいな)
野菜をつついて行けば、麺にたどり着く頃にはふにゃふにゃだろう。
(だから極太麺か)
スープも味わってみたいがレンゲがない。
(そちらの客はレンゲを使っているが、あちらの客にはレンゲがない)
すると、あちらの客が「レンゲくださーい」と。
(そっか、頼むんだ)
「(でも待てよ)」
(ないと言うことになにかメッセージがあるのかも知れぬ)
どんぶりを持ち上げてスープを頂くべきだと決めつけた。
(やべっ、手が滑った!)
「(あちっ!)」…と声が出そうになるのをガマンする。
(顔中モヤシだらけ、モジャモジャモヤシオヤジだし熱い)
「ニンニクください」…後悔…両眼球が攻撃された。
しかも、Tシャツネックにチャーシューささる。
(こんなかっこでガッコにもどれば3学期からはティチャーシューとあだ名か)
おまけになまらニンニク臭い。
…などと妄想しているウチになんとかスープが現れた。
(熱くて厚い油面…ギットギトのスープ)
「(お客さん、よく気づいたねぇ。これをまともに飲んじゃあ%&$#だぜ。)」
(レンゲなきはモヤシオヤジへの言葉なき気遣いかと)
ここは「はっけよい残した」俺の一本勝ち。