初の部活のない冬休み、冬の寺子屋、
入試に向けた仕事その他。
(毎日事務の後ジムへ)
機械や道具相手に体を動かす…つまらん。
(つまらんが、来るべき時に備えて躯を作っておかねば)
行きつけの書店にて、少年が頭に何かつけている。
「ウオークマン(by SONY)」
いわゆるヘッドフォンというかイヤフォンは、俺の耳には入らない。
(世界の人口の数%…
耳のわいている人々の一人)
ところがそれは、頭に巻かさるようになっていて、これならどうかと。
(早速ヤマダ電機へ)
あったあった、どうだどうだ?
(ん?…きちんと耳には入らんがよさそうだ)
七千八百円か…安くなったものだ。
(ついでに単二乾電池)
これで少しはつまらんしのぎしながらジムできるかな。
(電池は目覚まし時計へ)
昭和57年1月15日に動き始め、電池切れでしばらく休んでいたものが復活。
高校1年の時、今は亡き友人ハジメの付き合いで始めた年賀状配りのバイトで稼ぎ、そして新たに迎える下宿生活に備えて買ったもの。
デパートの時計屋であれこれ選び、初めて稼いだ三万六千円から勇気を出して支払った。
(NHKの放送開始時のメロディが鳴る)
ところで今年は昭和(だったら)85年(か?)。
そういえば、
ハジメのはっきりしない命日も近づいた。
ウオークマンに突っ込んだ音楽も、なぜか「昔」が多いかな。
(はいはい、わーった、わかった、今年も長生きしてやるよ)