札幌市中央区南7西4 すすきの会館1F
旬菜「たま葱(たまねぎ)」
大将ことわたなべ氏、雪積もる頃より癌と闘い、昨夜旅立たれた。
なにしろ学生の頃、勤め始めた頃、その後どれだけ元気づけて頂いたことか。
どれだけお店で多くの方々と一献…いや幾千、幾万を傾けさせて頂いたことか。
焼酎紅一刻を瓶の中で水に割ったのをロックで頂く。これがなんとも丸くて美味かった。
誰に勧めても絶対に外れないナマコ。酢ではなく海水のような丸い塩水に漬かって、これが大好きだった。
奥尻島で生まれ育ち、海のものがおやつだったから色々なホンモノの北海の幸を知っておられた。
帰りがけいつもお土産を頂戴した。
頂くそのどれもが逸品で絶品だったが、おかげですっかり舌が肥えちまい、日本中どこに行ってもそうそう感動することが難しくなっちまった。
どれもどこか丸い味の、ホンモノの北海の幸はとうとう幻になった。
ついでながら一昨日、7年間育てたカメが庭先で甲羅干しをさせていたところ行方不明になった。
昨日が今日とは限らないのはわかっちゃいるが。
美味いモンをいいだけご馳走になったのに、俺はさんざん愚痴を吐いた。
大将、明日はきちんと送らせて頂きます。
四半世紀と少々お世話になりました。
どうぞ安らかに、そしてあっちでも腕を振るって下さい。
(そのうちまたお邪魔します)
私はお店に二度しか行けませんでしたが、海の幸・山の幸とも美味しくいただきました。
ホタテの手作り貝柱、深い味がしたものです。
大将様のご冥福をお祈り申し上げます。
ちなみに、我が家では2日前、16年物のデスクトップパソコンのディスプレイが静かに逝ってしまいました。