団体戦の監督は何年ぶりか。
なかなか良いチームになってきた。
先鋒は2年生のエース…のはず…ん?…なんでいきなり一年の小粒が?
(まあいい、行け!)
ラジコンカーのように目茶苦茶動きが速い。
「あ!」っと思う間もなく相手を「場外」に引きずり出した。
(だめだ!反則をとられるぞ)
審判の静止を全く無視し…ん?!…な、なんとわらじ虫のように「畳の下」に潜り、相手をひきずりこんじまった…。
(なにやってんだ、まったく)
畳の下を覗くと、その子の目が緑色のLEDランプのように点滅しているではないか。
しかも左目の周りがキッスのポール・スタンレーみたいに☆になってるというかまるでそっくりだ。
(ホンモノと逆だ)
目が緑色に点滅…☆…畳の下…カミさんの声…朝だ。
夢にまで見るのか、柔道部監督。
夢にまで見るのになんでおもちゃが選手なんだ。
なんでなんだ。
(昔っから正夢多いんだよねぇ)