中学校時代の担任を囲んでのクラス会。
特に事前の打ち合わせなどなかったが、必然的に俺が勝手に会を進めた。
担任のJoe先生が癌と闘っていると言うことを初めて聞き、皆一様に驚くものの、和やかに明るく時間が過ぎる。
小中学生の子を抱える年頃、教育の悩み相談を次々と受け、20代の時に一杯やった時とはずいぶん違う。
卒業以来会ったTさんはクラス一の優等生で、なんぼ頑張ってもテストでは一度も負かすことはできなかった。幼子を抱える身、10時過ぎ発の夜行列車で青森へと帰宅した。
Kさんはなんと自宅が近所と言うことで、今後町内会の活動で会うかも知れない。
二人の弟が柔道の指導者であるMさんには、今俺が部を持っていないことにずいぶんと驚かれた。というか、あちこちで驚かれることが多い。誰よりも何とかしたいと思うのは俺自身だが。
Joeさんも1年生から3年生に持ち上がって卒業させたことはほとんどなかったと初めて知る。2年からあるいはいきなり3年生担任が多かったということだ。
そう聞くと、1年生からじっくりと育てて卒業式を迎えることがなかなかないことへのやるせなさは少し和らいだ。
様々な人生に触れ、最後のシメに何を喰ったか、記憶が蘇ったのは夕方だ。
次回は必ず。