俺の世界一の寿司屋について。
4月にてつ氏から閉店?との知らせがここにあった。
つい数日前、生徒から、5月に大将が亡くなられたとの知らせがなんと授業中にあった…。
10数年前に、小樽生まれの同僚に教えてもらって以来、それからは遠方からの大切な客を連れて行ったり、何かの機会ではお忍びで立ち寄ったりと、とにかく大切なお店だった。
例えばお通し一つにもちょっとした工夫がこもっている。
想像だが、大将は相当のいたずらっ子だったのではないか?
握りにだってちょっとしたイタズラがあって、例えばイクラだと思って喰うと、「かりっ」とイクラの下に隠れていたカズノコの歯ごたえが絡み、驚かされる。
俺が驚いても大将は表情を変えなかったが、内心はニヤリとしていたに違いない。
気をよくしてお好みに次々とイタズラ心が握られる。
後にも先にも…というほど
不回転寿司に足を運べる身分ではないが、少なくともここは「my best sushi-ya」であった。
ちなみに、知らせをくれた彼は大将のご親戚だそうな。
見送りにも行ったという。
(これも何かの縁だなぁ…)
念のためwebアルバムの写真も見せたが、「あ!そうそう!」だそうな。
それでも、自分の目で確かめるまでは信じ難い。
信じ難いし、信じたくはないが、一応はレクイエムを捧げたい。
世界一美味い寿司にこめられた、人を楽しませるイタズラ心は、きちんと味と重なって記憶されております。
どうか安らかに。
あちらの小樽でもご活躍下さい。
ありがとうございました。
合掌
(もしも人違いならば、怒ってお許し下さい…期待しています)