「電気エネルギー」に関する授業を行っている。
「水と安全はタダ。」と言われてきた日本。
(ミネラルウォーターはガソリンより高価だし、安全神話も崩れたが…)
電気はタダではないが、水や空気と同じく、
「あって当たり前の感覚」をどうやら生徒は抱いている。
(それをまずどうにか崩したくて、「北の国から第1話」を見せたりもした。)
「頭上の蛍光灯を
ずーっとたどるとどこに着く?。」→生徒「電柱!」…(まちがいではない)。
「じゃあ、電柱の先は?」→「
電池!」…
(「あ-もういいや!」と、やけくそになりそうになるのをこらえる)。
かつてはへたくそな板書を駆使しながら、様々な発電システムの特徴や問題点に時間をかけたが、最近は
リンク集を使う。
(アニメーションもあり、便利な世の中だ。ノート代わりにエクセルでまとめる。)
「ここから一番近い発電所はどこか知ってる?」…当然知るよしもないが、答えは…
「
![藻岩山水力発電所](http://zzr0831.s206.xrea.com/cpg/albums/userpics/thumb_moiwa_suihatu.jpg)
」である(たぶん)。
そしてここは、北海道内各地の
悲惨な歴史と同様の事実が隠れている。10年ほど前にそれを知ってから、語り継ぐべき使命を感じてきた。
おれは、にんげんだ―タコ部屋労働・朝鮮人労働、そして今 母と子でみる
「電気は悲しい伝記」でもある。