今年の夏に
自転車を購入し、ざっと1000kmくらいは走ったろうか。
俺なりそれなりに、チャリンコについて色々思うところを気ままに記してみる。
<zzr0831-1号・2号・4号勢揃いの図>
「価格の目安は最低6万円」
以前数千円のママチャリを買って失敗した。グリップや駆動系のガチャガチャ感は、機械好きの俺にはなじめなかったし、勾配の多い居住地と、若いとは言えない体力は、結局乗らずじまいを生んだ。
今回購入に当たって色々と調べたら
「長く乗るつもりなら6万円がボーダーライン」とあった。数分間のチョイノリ以上を考えた場合、各パーツの品質や性能がこれ以下では成立しないという理屈らしい。
本当に趣味で自転車を愛好するわけではない場合、6万円以上というのはちょっと勇気のいる金額(少なくとも俺にとっては)だが、高騰するガソリン代やタクシー代などを、買った自転車の持つ乗りやすさで差し引いていけば、そうそう長い期間でなくとも元が取れそうだ。なにせけっこう走れてしまうし、さらに体力がつくからますます走れてしまう。
結論:「7万円だったが、全然高くない使い方をしているからOK」
「クロスバイクで良かったか?」
通勤主体ではあるが、それ以外の移動でもよく使うし、慣れてくると意外と距離は伸びてくる。札幌市は道路環境が良いのでやはりロードバイクの方が高速で良かったかなと思うことはある。少なくともタイヤだけは抵抗の少ない細身に変えたいなと思いつつ、時折訪れる砂利道や河原の土手に対しては700Cのタイヤは重宝する。
また、ロード車の
前傾姿勢、マウンテンバイクの
走行抵抗の大きさ、小計タイヤ車の
遅さなどのネガティブ要因を差し引いていけば、自ずとクロスバイクに行き当たる。
その分、特化した個性はないが、
その気になればどうにでもなるという拡張性がある。
結論:「もっと速いのが好きだが、トータルでオールマイティな性格がOK」
「環境にいいか、環境はいいか」
あらゆる乗り物の中で
もっともエネルギー効率が良いとされる自転車。
ガンガン飲み食いする俺のエネルギーを効率よく燃やすが、
ガンガン過ぎてさほど体脂肪は減らない。しかし、片道7kmの通勤時間はクルマともバイクとも変わらないどころか、むしろ短い時もある。にもかかわらず、
消費燃料と発生CO2はなまらに少ない。
クルマやバイクに乗っていると、道行くチャリは時に邪魔臭い。しかし、多くは一名乗車の移動であり、チャリからすればそちらの方が邪魔臭い。
人間とはおかしなもので、
大きなモノに乗っていると自分が大きくなったと錯覚するらしい。そう見えるのが時に不愉快で、時に可笑しいと思えるのもサドルに跨っている時だ。
いったい自転車はどこを走れば正解なのだろう?
…日本のモータリゼーション(交通社会)が未成熟な感を受ける。まあ、その曖昧さが街を駈ける武器でもあるのだが…。
ミュンヘンの地下鉄に乗ったとき、自転車席があるのに驚いた。折りたたまずともそのまま地下鉄に乗ることができるのだ。
豪雪地帯でこれを真似るのは難しかろうが、人口190万に迫ろうとする大都市においては、もう少し一考の余地もあろうと思う。
結論:「渋滞緩和と健康増進…行政的にチャリゼレーションを展開しよう!」
(うーん、今日はここでも走りすぎたわい)