高校時代の下宿先では、本州からの転勤族も多数いた。
異口同音、
「飛ばされた」とはなんとも道産子に失礼な!…とは高校生ながらに感じたモノだ。
しかし、日がたつにつれてその印象は大きく変わるようで、これまた異口同音
「北海道はいい!」とうれしそうに語っていたのが印象的だ。
「北海道ってそんなにいいのか?」という、逆輸入の疑問を確認するためにバイクで道内至る所を回ったわけではないが、つくづく
「北海道はいい」ということを知り、北海道大好き男となる。
だが、北海道は寂しかった…
特に野球では、ジャイアンツが人気だったといっても所詮「東京」である。日本シリーズで優勝しようとも北海道にお礼の頭を下げるわけがない。それでも道産子の多くは、俺も含めて応援し続けた。
「北海道に球団を!」というムーブメントが起きたときも半信半疑だったのは俺だけではなかろう。
「来るはずないべや」というのが多くの本音というかあきらめだったのではないか。
ところが夢かない、日本ハムファイターズが本拠地を移したが、
「なーんだ…」という空気もなきにしろあらず。
巨人だったら「サッポロジャイアンツ」で、サッポロビールの商品名そのままで面白かったのになんてしょうもない冗談も聞かれたほどだ。
しかしそれもまもなく払拭され、北海道の大地で育つはなにも作物だけではなく、日ハムという種がスポーツ文化を育みつつあるというのが、なんともうれしい。
「北海道日本ハムファイターズ」…名称がすでに、北海道が日本の頭を押さえているではないか!
プロ野球、日ハム以上に北海道のすべてが好きな俺にとって、こんな暑い秋はない。
明日勝って、明後日は現場で歓喜の渦に身を置けたらうれしいな。
ここに掲示してある美瑛の木… 綺麗ですね。
心を奪われるくらいに吸い込まれそうです。
でも優しい雰囲気が出ている写真ですね…