とある学校の卒業アルバムを手に取り、同僚がつぶやく。
「なんかのっぺりしているなぁ…」
どれどれと見てみれば、なるほどのっぺりしている。
奥行きの感じられないコマが多い。
いわゆる
被写界深度の問題だ。
そういえば、出入りの写真屋さんとのやりとりでこんな場面があった。
「最近デジタル一眼にしたんですが、まだまだわからないことが多いです」とはベテランカメラマン。
ものは試しということで
NIKON D50を使い始めた様子だ。
色々と勉強してからD200あたりにということだろうか。
永年銀塩写真に慣れた方々がデジイチに移行しつつあるようだ。
さて、そのアルバムがどの様に写されたかは知らないが、まさかデジタルコンパクトということはなかろう。
察するにそのカメラマン、ベテランであるが故に
今までの経験とノウハウ通りに撮影したため、フィルム写真とデジタル写真の被写界深度の差にまで意識が回っていなかったのかな?
卒業生が将来久々にアルバムを開いたときに、「俺たちの青春ってのっぺりしてたかな…」なんて感じたり。
これを教訓に、デジイチの焦点距離と絞りについてもう少し真剣に考えたいと思う今日この頃。