最近は、親としてのあり方について考えさせられることが非常に多い。
俺が「超・きかん坊」のガキの頃、親から口うるさく言われていたことは大体決まっていた。
「ものを盗むな」
「無駄遣いをするな」
「クルマに気をつけろ」
「どこかでご馳走になったらジュース一つでも必ず言え」
4、5才頃、近所の年上でカラダもでかい男の子とケンカになり、石を投げつけられて耳の後ろを切り、血をダラダラ流して大泣きで帰宅したことがある。
親に助けて欲しい一心で玄関の扉を開け、悔しくて過呼吸を起こしながら必死でその旨を伝えたら、
「なにをのこのこ帰ってきてんだ!自分で始末をつけてこい!」と逆に怒鳴られ、玄関から追い出された。
怖くて仕方なかったが、その子の家に泣きながら乗り込み…そして帰宅後の居間は温かかった。
「勉強しろ」と言われた記憶はないが、苦労して喰わしてくれている背中が語るに十分だった。
だいたい昔の親はこうだったのではないか?
最近といってもずいぶん前だが、3才くらいの女の子が銭湯の浴槽のお湯を手ですくって飲んでいた。
そばにいた若いパパが「だめだよ**ちゃん」と優しくたしなめ、そしてその子はまた同じことを繰り返し、パパも同じ態度だった。
非常に後味が悪く、後悔したのは、
「なにやってんだ!ちゃんと叱れ!」と、見知らぬそのパパをその場で叱るべきだったことだ。
子供の機嫌を損ねないように気を遣う…躾けでも教育でもなく、
迎合でしかない。
教師が生徒を叱り、子供がその悔しさを家でぶつけると、それに
ストレートに(戒めることなく)
同調する親が非常に増えている。
教師はただでさえ疲労困憊しているし、学校というところは自信喪失しているから、おかしいと思いつつも「なあなあ」で済ませ、苦汁を飲むしかない。
(ただでさえ残業が当たり前の毎日、夕方の
しょうもない電話に貴重な時間と体力が奪われる)
子供は、どんどんと
間違った自信を植え付けられて成長を重ねていく…。
自腹の「教員免許更新」は、決まってしまったモンはしょうがないが、そこへ
親への指導力なんて項目だけは入れてあげないでくれ。
少なくとも若い教師には荷が重すぎる。
そういえば、まったくもってひょんな経緯から、大学生と小学生の姉妹がわざわざ市外から稽古に来た。
姉は、東京からのたった四日間の帰省のうち、三日間も来てくれた。
本人達にとっては自分達の稽古のつもりだったようだが、こちらとしては嬉しいことなので、今日は昼食(マジ…)をご馳走した。
たぶん彼女らが帰宅して間もなくだろう。
父上からの電話があった。
…こういう電話の使い方は、最近なかなか有り難い。
親であることを、肝に銘じて、親としての責任をきちんと果たせる親でいたいと思います。
いつも自分(子供)は学校や社会に支えられて今があることを親として教えて生きたいですね。
こんな時代です、先生方も大変ですが、頑張ってください!!