帰宅がてらスーパーに寄ったら、昔の教え子と思しき女性がいた。
幼子の手を引き、買い物の最中だった。
その子は中学生当時、毎日必ず学校中の鉢植えに水をやっていたし、良く話しかけてきたから、10年以上面識はないがしっかりと覚えている。
そういえば彼女が水やりをするようになったのは、当時の校長だった谷津先生の影響だ。
校長でありながら、全校生徒の顔はもちろん、なにがどうしたとかどうにかならないとかを良く理解されていた。
若手だった俺にとっても親分の様な存在で、何かにつけては誉めてくれたり、気を抜けばきっちりと指摘してくれた。
???!!
「…ああそうか。そういうわけか。」
世話になったにもかかわらずここのところ手を合わせていない。
それどころか一昨日がご命日だったではないか!。
偶然にも必然にも、同じく一昨日の
オーラの泉で、
「命日なんか忘れていると、ばったりと関わりのある人と出くわして、はたと思い出すことがある」
なんて言ってたっけ。
セルフレジで会計をしていると再びその子が通りかかり、声を掛けようと思ったら別の知り合いと挨拶を交わし、しかもコンピュータの声で
「袋に入れた商品を会計してください」などと泥棒呼ばわりされ、そうこうしている間に行ってしまった。
「なあzzr0831、何ごとも気づいたときにちゃんとしろよ!」…というわけでしょ?
はいはい、わかりました。
でもいっときますが忘れたわけじゃございません。