長いこと教師稼業をやっていれば、生徒の言動パターンはだいたいインプットされているつもり(…と今日まで思っていた)。
授業では、よくテーマからそれてしまうのが良くも悪くも私のパターンだ。
ここの所、子供の頃飼っていたサルの話をよくする。チャリンコのハンドルにしがみつかせ、あちこち遊びに行ったものだ。すれ違う通行人の驚き顔が楽しかった、というような話。
ある子が真顔で、「先生、左肩に動物が乗っているよ。」
(…こ、この生徒、大丈夫か…?)
それどころか、
「先生の後ろには、普通の人よりも霊が大勢いるよ。」
「「そ、そうか。と、ところで、あ、悪霊はいるのか?」」
め、めずらしく、ど、どうようしちまった。
「うーん、よくわかんないけど、いい霊ばかりみたいだなぁ。」
気休めだとしても、そういって頂けて安心であります。
聞けばこの子、幼い頃には霊柩車から手を振る仏様に手を振り返していたと、母が証言しているそうな。
「「えー、どれがどなたかは存じませんが、とりあえず今も背後でこの拙文を読まれている大勢の皆様、今後とも良きにお計らいの程、お願い申し上げる次第です。」」