映画「スマイル」のロケにエキストラとして参加した。こりゃ中学生にとってもよい体験になるだろうと生徒13人を誘って。現に監督の陣内氏も中学生にこそ見せたいと
語っている。
朝8時に会場である月寒体育館に着き、外気温と同じ中でしばらく待たされてようやく撮影開始は10時。「M」…マックの大きなロゴバルーンの前に座り、「これは目立ってラッキー」と思ったのも束の間、ネット裏に移動させられモチベーションは陥落し…。
(しかしその後、席は何度となく移動)
ストーリーは単純明快で、アイスホッケーを通じた友情ものである。
向こう正面の応援席には、主役チームの
「スマイラーズ」とライバルチームの
「サンダーバーズ」の巨大なセットが作られていた。特に興味を惹いたのは
「マジックスパイス」と書かれた幟である。
(公開後はますます混むんだろうな…こりゃ参る)
撮影とはいえ、小中学生のアイスホッケーの戦いはなかなか楽しませてもらった。何度となく同じシーンを撮るわけだが、さすがに何時間もぶっ続けになると「選手」の集中力も下がるのか、「監督」の
ゲキが容赦なく飛ぶ。
「返事は!」と怒鳴り声で、まるで教師のようにゲキが飛ぶ。
ゲキが飛べば
デマも飛ぶ。田中邦衛が居るという噂が聞こえた。偶然にも昨日「北の国から」第4話を見たばかりなので、「お!」と思って望遠で見たら全くの別人だった。
指示はどんどん飛ぶ。「その列の人、こっちに移動して下さい。次のシーンでは
ずっとレンズに収まる美味しいところです」
(よし、きたきた!)
「しっかり演技して下さいよ~」
「「どうせ
CGでちょこちょこ加工するんでしょ?」」といらんことを言ってしまった…。
アシスタント、
指でOKの形を作り(OKと思った)…
「これ(予算)がないんです!そんな高級なことできません!」
と叱られて周りに笑われた。
確かに交通費さえ自前だが、昼夜の弁当、記念のTシャツ、そして何より貴重な経験を頂戴したので十分だ。
(欲を言えばLLが欲しかった…)
約12時間、「外と同じ気温」にさらされた。
今日だけは温暖化がウソに思えた。
これも大切な体験だ。