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2007-07-14

2007年 7月 14 土曜日

親のありかた

最近は、親としてのあり方について考えさせられることが非常に多い。

俺が「超・きかん坊」のガキの頃、親から口うるさく言われていたことは大体決まっていた。
「ものを盗むな」
「無駄遣いをするな」
「クルマに気をつけろ」
「どこかでご馳走になったらジュース一つでも必ず言え」


4、5才頃、近所の年上でカラダもでかい男の子とケンカになり、石を投げつけられて耳の後ろを切り、血をダラダラ流して大泣きで帰宅したことがある。
親に助けて欲しい一心で玄関の扉を開け、悔しくて過呼吸を起こしながら必死でその旨を伝えたら、「なにをのこのこ帰ってきてんだ!自分で始末をつけてこい!」と逆に怒鳴られ、玄関から追い出された。

怖くて仕方なかったが、その子の家に泣きながら乗り込み…そして帰宅後の居間は温かかった。

「勉強しろ」と言われた記憶はないが、苦労して喰わしてくれている背中が語るに十分だった。

だいたい昔の親はこうだったのではないか?

最近といってもずいぶん前だが、3才くらいの女の子が銭湯の浴槽のお湯を手ですくって飲んでいた。
そばにいた若いパパが「だめだよ**ちゃん」と優しくたしなめ、そしてその子はまた同じことを繰り返し、パパも同じ態度だった。
非常に後味が悪く、後悔したのは、「なにやってんだ!ちゃんと叱れ!」と、見知らぬそのパパをその場で叱るべきだったことだ。

子供の機嫌を損ねないように気を遣う…躾けでも教育でもなく、迎合でしかない。

教師が生徒を叱り、子供がその悔しさを家でぶつけると、それにストレートに(戒めることなく)同調する親が非常に増えている。
教師はただでさえ疲労困憊しているし、学校というところは自信喪失しているから、おかしいと思いつつも「なあなあ」で済ませ、苦汁を飲むしかない。
(ただでさえ残業が当たり前の毎日、夕方のしょうもない電話に貴重な時間と体力が奪われる)

子供は、どんどんと間違った自信を植え付けられて成長を重ねていく…。

自腹の「教員免許更新」は、決まってしまったモンはしょうがないが、そこへ親への指導力なんて項目だけは入れてあげないでくれ。
少なくとも若い教師には荷が重すぎる。

そういえば、まったくもってひょんな経緯から、大学生と小学生の姉妹がわざわざ市外から稽古に来た。
姉は、東京からのたった四日間の帰省のうち、三日間も来てくれた。
本人達にとっては自分達の稽古のつもりだったようだが、こちらとしては嬉しいことなので、今日は昼食(マジ…)をご馳走した。
たぶん彼女らが帰宅して間もなくだろう。
父上からの電話があった。

…こういう電話の使い方は、最近なかなか有り難い。
posted on 2007-07-14 カテゴリ: 学校 - 1 個のコメント - 0 個のトラックバック